SEVEN DAYS 【type-A】
[07] Sunday 夕飯の買い出し
「僕はさっ? タケちゃんに夜何喰うのって訊いたら鍋だっていうから、
御馳走してもらおうって思っただけでそれがなんでこんなコトになってんだよ」
「俺のうちにはひとり用の鍋しか無い」
「だから大きい土鍋買っていこうって思ったら」
「第一ね、土鍋の目止めも知らない癖して鍋パーティーやろうって方が
片腹痛いのよ。
私に連絡して良かったと思いなさい」
「ちと先輩は物知りですねぇ♪」
「すき焼き鍋ならそのまま使えるから、それでいいでしょ」
「カセットコンロも無いなんて聞いてないしっ」
「台所でみんなで立って喰うなら要らないぞ」
「部長っ! そんなわけにいかないでしょ?」
「まぁまぁ先輩がた、そんなに怒らないでくださいよー♪
デザートのドーナツもありますから」
「だからって僕のポケットマネーで鍋とコンロ買う意味がわからない」
「あんたが言い出したことでしょうがっ! それにお肉も野菜もみんなで折半したんだからね?」
「俺は部屋を貸す。瑞穂は鍋提供。理にかなってる」
「さーて美味しいすきやきだーー♪」
2013.11.16.