Shining Moon Long Night


SEVEN DAYS 【type-B】

[07] Sunday 記念日のお祝い

どんな日だって記念日になる。

「…奏さん…一体何ですかこれは」
「一輝くんがうちに居候するようになって…何年目だったかしらね? それの記念日でお祝いしようと思って」
「祝うような事では無いと思いますが」
「あら、私はとっても助かってるんだけど? 一輝くん目当てのお客も増えたし、直人の遊び相手にもなってもらってるし」
「なってねえよ! 何言ってんだよねーちゃん」
「こんなガキの遊び相手とは甚だ心外ですが」
「うるせーよ一輝、だいたいお前が妙なケンカふっかけてきたのが悪いんだろ」
「こんなガキに心臓ひと突きにされたのも、思えば妙な巡り合わせだったな」
「とにかく、出会いっていうのはおめでたいことなのよ!」
「ねーちゃん…強引にまとめんなよ」 「有耶無耶にしないでください」
「ケーキはね、ブランデーケーキにしておいたから♪ 一輝くん好きでしょ?」
「これは喜んでいただきますが」
「あと、これプレゼントね! ヒートテックのシャツとカーディガンの詰め合わせ!」
「寒そうだもんなw 暖かくしてろよ年寄りなんだから」 「やかましい」

2013.11.25.

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